
雨坂 透の作品
初めて人を殺した話
Amazon KDPで出版している作品です。
人を殺してみたくて仕方がなかった男は、記念すべき最初の殺人のため、一人の女子高校生をさらう。 けれど、殺されることを告げられた彼女は、怯えるでも、助けを求めるでもなく、ただ静かに言った。 「どうぞ、一思いに」 死にたい人間を、殺したい人間は殺せるのか。 殺人に独自の美学を持つ男と、自らの死を望む少女。 奇妙な二人の時間は、やがて互いが望んでいたはずの結末を少しずつ変えていく。 表題作『初めて人を殺した話』。 そして、学校の屋上から飛び降りた少女は、目を覚ますと死ぬ前と同じ日の朝に戻っていた。 何度死んでも終わらない一日。 その中で彼女は、一機の紙飛行機と、自分と同じように「今日」を繰り返している少年に出会う。 死ぬつもりだった少女が、ほんの一瞬だけ思う。 ――今だけは、死にたくない。 『おととい昨日の京子さん』。 死にたいことと、生きたいこと。 幸福と不幸。 その境目にいる人間たちを描いた、二つの短編を収録。
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